会社のこと

うちの会社は社長がそもそもまずいので、みんなには100%を要求しないようにしている。
前に日記に書いたけど、今1しかできないのに10ができることはないと思っていて、要はゆっくり成長していれば問題ないので、これを日々楽しく観察している。


そんな感じで社長の品格とはほど遠いけど、社長業をやってて、いろいろと勉強になることが多い。
不謹慎な言い方だけど、ゲームっぽい。
通帳とかエクセルで数字集計してると、シミュレーションゲームみたいで人件費のパラメータの調整をしてるのとそんなに変わらない。


うちは超零細企業なので、いろんな仕組みとか決まりを相談しながら自分で全部決めてる。
地味に一番興奮したのが、会社の出社時刻を決めた時で、これで出社時刻の呪縛から逃れられると感激した。
理系の人にはシステムを構築してるときの面白さに等しい。


SEの人はおとなしい人だけど一緒にいると飽きないので手放せない。
仕事投げるとちゃんと形にしてくれるので安心だし、いつも美味いコーヒーを飲みながら、Webサービスとか音楽の話をしている。


営業の人は話せば理解できる優秀な人なんだけど、営業なのに格好がいつもまずい。
ワイシャツの襟とかコートが汚かったり清潔感がない。靴下は左右違ってたり、穴が開いてるのも見た事がある。
でも資料とか企画を考えさせるといい仕事をするので、最近は営業って言うようより提案資料作成係りになってる。
社長はSEのはずなのに、客と会ったりするのが向いてるので営業になってしまった。


肩書きだけで判断する人に立派どうこう言われるけど、立派というよりはギャンブルをやってるのと大差はなくて、麻雀と極めて似ていて、牌切ってるのとそんなに変わらない。
ギャンブルやってる成功してないバカも肩書きがつくだけで賞賛されるのは本当に面白い。


元々人前で仕事の話をほとんどせず、たまに話す時には悪気がない感じの人には「ギャンブルをやっている」と極力答えるようにしている。
起業したい人の話を聞かされることがとても多くて、やるかやらないかの単純な話なのに突っ込めない人はそもそも起業に向いておらず、ギャンブルの土俵にも立ってないのはとても勿体無い。
リスクを背負うか背負わないかの話にアドバイスできることは正直ほとんどない。


前にTV局のインタビューで友達のニートをどう思うか聞かれたので、自分で選択してる限りは本人の問題なので別にいいと思うと話した。
俺が借金でクビが回らなくなって首を吊るのも、ニートが餓死するのも同じ取捨選択の結果で、何やっても自分の責任でリスクしょってるのであれば他人がどうこう言うのは本当に気持ちが悪い。
そもそも融資受けて返せなくなる法人の方が、損害が高い分だけニートより悪質だ。


お金の事を考える時が一番大変なんだけど、時々楽しい事があって、大きな仕事を取れたり、経費で2人分のMacを購入した時にはヨダレが華厳の滝のごとく止まらなかった。
明日届くらしいが、日曜日なのに社員の人が受け取ってくれると話をしてたが、仕事に対してもそのぐらいの積極性を持ってほしいと少し思った。


毎日こんな感じで足りない部分をみんなで補って働くのはたまらない。そんなメンバーにも仕事があって、少なからず誰かの役に立っていて、これがなかなかの快楽で「寝入りばなの快楽」の生活をもっと継続させるだめに第三国への武器の密売を行い維持する努力は続けたいと本当に思った。
これが起業したい人へのアドバイスなればすばらしい。


ひとつ残念な事は、この間大き目の仕事を取って浮かれてたらその後タクシーに当て逃げをされた。