本当の理由をうやむやにする
人が持ってる何かを記録した物がとても大好きで、人物像をとかが書いてある書籍とか、テレビのドキュメンタリーとかそういう所からシフトして物事の興味がとても湧く。
最近は立川談春の本とか、プロフェッショナル仕事の流儀の柳家小三治や、深夜番組の明石家さんまの笑福亭松之助のドキュメンタリー、笑福亭鶴瓶の番組で師匠の松鶴の話をしてたのもとても面白かった。
それ以来、落語をコツコツ追っかけてるけど、ハッピーエンドじゃない話とか、がんばっても報われないみたいな感じで、落語はどうしようもない(救いようのない)話が多くてびっくりする。
そんな理由から談志が一時期、
「落語とは人間の業の肯定」
と、言ってたのがとても興味深く、僕の落語への興味を一層増大させたりしている。
立川談志は口は悪いけど、とてもまともな事を言ってることが多くて面白いので、みんなにも是非、立川談春の「赤めだか」は読んでもらえればなと思います。
他には「人生成り行き」も相当面白い。
少し思い出した事があって、伊集院のラジオに立川談志が出演した有名な回があって、どテンパリしてる伊集院が立川談志に、自分と同じ年に演じた「ひなつば」を聴いてノイローゼになった話をしたところ、伊集院はあの時ヨイショで言った感じでも無かったけど、
「うまい理由が見つかったじゃねえか」
って突っ込まれた有名な話があって、これは伊集院の本にも書いてある。
この間、はっぴぃえんどの鈴木茂が大麻で逮捕されて、はっぴぃえんどのCDが販売停止になりネットのニュースとかでは、販売停止に対する批判の声が上がっているけど、本当はCDの売上がないから廃盤にしたいけど、大御所なので廃盤に出来ないレコード会社が廃盤にするきっかけに使っただけじゃ無いかと思っている。
僕の思い込みだとは思うけど、なんかそんな気がしてちょっと気分が悪い。
談志がいうところの「うまい理由」として逮捕を利用しているだけだと思っている。
本当の理由をもっともらしい嘘でオブラートに包むのは好きではないし、大人は適当な理由をつけないといけない事が多いので本当に面倒くさい。
ちなみに今日は宮沢りえの誕生日だったと思う。