【追記】出会い系

記憶が不鮮明なところがあるので、時々加筆、修正を行います。
あと、糸柳より文章が読みにくいのはご勘弁ください。


前日twitterで無職を救うオフと書いてあり、ネットで会った人が東京に遊びに来るというので、八月末日に渋谷センター街マクドナルドに遊びに行った。
無職を救うオフは本当に開催されていて、本当に無職がいた。
彼の側には、ネットで名前を聞いた事のある有名人らしき人々が電源を拝借し、ustを流し生中継を行っていた。
無職はそこで放置されていたので、とりあえず飯を食ったのかと聞くと、何も食べていないと言うので、マクドナルドで食べたいものを食べろとおごったが、意外と小食だった。


その後、アジア系の店員に長居するなと言われたので、マクドナルドと同様に無線LANが使えるルノアールに移動した。
マクドナルドではそれ以前から、PSPで遊ぶ長居する学生や、ギャル達がいたが、僕たちだけ長居するなと言われたので見た目で何か差別を受けているような気分になった。


ルノアールは異常な光景で、みんなのパソコンの稼働率が100%になっていた。
どんな作業してるのか気になって仕方が無かった。


僕は人一倍べらべらおしゃべりをするので、二つの提案を行った。
一つは、いろんなWebサービスのアカウントを作ろう。これにはほぼ初対面のみんなが一斉に反応し、すごい勢いでアカウントを作成した。
twitterはてなgmail・・・いろいろ。何かネットの陰部を見た気がした。
もう一つは僕も糸柳に初めて会ったくせに、無職の住むところがないなら、糸柳の家に住むのはどうかと提案した。
僕の失言から糸柳には迷惑を掛け、僕の無職と糸柳との関係はここから始まった様な気がする。
無職は生きるか死ぬかの状況の中、僕に「なんか面白い仕事ないですかね?」と何度も質問し、糸柳家に住むのが決定後も糸柳をヤクザと勘違いしおびえていた。糸柳のノートパソコンには菊花紋章が書いてあるし、そもそも糸柳は190ぐらいある坊主なので、その気持ちは少しわかる。


他にも何人か合流して、みんなでカンパし洋服を買い与えた。僕は結構な金額をカンパした。


そして秋葉原に移動し再度カンパを行い下着と安い中古のノートパソコンを買い与えた。
僕は自分の日記にも書いたが、何も知識がないところからHello World書けない人間がIT土方まで上り詰めた。
なので、無職に希望の光があればと思い、仕事の手伝いを提案したが、僕が彼から欲しかった言葉は「お金はいいです。とりあえず仕事を覚えたい」だったが、「日給8000円でどうですか?」と言うので愕然とした。
もちろんお金を払う覚悟は出来ていたけど、舐めた口をきくやつを雇って面倒な事になった事が多々ある。
その後も投資がしたいなどと訳の分からない事を言い出したりしたので、彼のヤバさをうっすら認識し始めたのもこの頃だと思う。


無職は所持金がないので、この日のカフェのお茶代も僕が持ちノートパソコンの資金が足りないので結構な金額を渡したが、当の本人はめまぐるしいスピードについて行かずに、パソコンショップで流れる格闘技のDVDをぼーっと見ていた。
その後安い中華を食べたが、そこの費用も出したところ、挨拶も無かったので、一緒のテーブルの編集者の人が軽く説教をした。
しょっぱなのマクドナルドから一言もありがとうの言葉か無かったが、別に感謝してもらおうとはこれっぽっちも無かったし、その時点では少しおとなしい朴訥な人ぐらいの印象だった。
みんな彼の未来に少なからず希望を抱いていた。


別れ際冗談で「僕が一番金を出したから、頑張れよ」と多少の笑いを取った。
そもそも数万円ぐらいで恩を売ろうとは思っていない。麻雀やればあっという間に無くなる金額だ。


その後、無職は糸柳家に住む恩義から掃除を行ったが、凡ミスから糸柳家のサーバの電源を落とし、糸柳を恐怖のどん底にも落とし、心配になったメンバー達が糸柳家に集まった。
その日初めて糸柳家を訪れたが、かわいい猫の臭いと部屋の美しさに何度か嘔吐いた。
みんなで彼を心配したが、みんなの心配とは裏腹に前日購入してもらったノートパソコンでyoutubeの動画を見ていた。
無職は僕からもらえる仕事の話をしていたが、「とりあえずやってみようと思う」と言うので、少し頭に来たが感情を押し殺し、兎にも角にも勉強するならノートを買ってこいとコンビニに買い物に行かせたところ、無職は帰ってこなかった。
近所を探索したがどこにも居ないので、逃げたと確信した。
僕の失言で糸柳家に無職を押しつけた様な気分で鬱々としていたので、正直ホッとして家に帰ろうと思ったが、無職は帰って来た。不謹慎だが正直がっかりした。
無職はノートと3人分の飲み物を頼んだが、お茶でいいと伝えたが、チョイスが狂っていた。
糸柳にはパックの黒酢の健康飲料、僕にはCCレモンみたいな500mlの変なジュースを買ってき、おまけにお釣りを返し忘れた。飲み物の狂った選択に僕の不安はより一層増大した。
捜索の間、一緒に集まった人と無職は期限を決めて出て行ってもらおうと思う話をし、期限までに仕事を見つけて出て行く事にしよう。そしてその時には、みんなでお別れ会をしようと伝えると、怪訝な顔でどうしてお別れ会をされなくてはいけないのかと逆に詰められた。
この時ばかりは本気で飛びつき腕十字を掛けようと思った。

無職のみんなに対する対応ならびに発言の酷さに呆れ、これまでの経緯から小言を言ったところustで世界に配信されてしまった。winnyで個人情報が流れる気持ちを少し理解した。

その後のチャットで知らない奴からウザイとまで言われたが、お前の名前は死んでも忘れないし、お前がウチの日記を購読している事も知っている。タ行のお前だよ。


次の日無職は糸柳家から居なくなったので、googleツールバーの検索履歴から、一度目の保護観察所へのコンタクトを行ったが、もちろん保護観察管からは突っぱねられた。
そういう人間の情報はあるが、詳しく教える事が出来ないと言われた。


残念な事に無職は糸柳家に戻って来たので、再度、保護観察所へ連絡を行い、職員と密に連絡を取り始めた。
保護観察官には、僕が言葉を選んで丁寧に話すことから、僕の職業を何度も質問したが、適当に対応した。
無職は案の定、保護観察処分を受けていたが、連絡の義務を放棄していたため担当の保護観察官の愚痴を聞かされた。


これと同時期に昼間の空いた時間に区役所などいろんな相談窓口に連絡を行った。ヒューマンスキルは相当低いが、こういう作業は結構好きなので、いろいろと交渉を行った。ソーシャルハッカーと言われたが、あながち間違いではないと思う。
いろんな関連する人たちと話した中で面白かったのが、糸柳家には鍵が掛かっていない話をすると、職員が都内なのに鍵の掛かってない住居があることに驚きを隠せない様で僕は何度も笑いをこらえた。
みんなは無職をどうにかして自分達で助けたいとは思っていた印象を受け、チャットでアドバイスを行っていたが、僕は専門家に任せるべきだとずーっと思ってた。
素人の手に負える代物では無いと思っていたし、ネットの検索能力には限界があると常日頃思っている。


その間も糸柳には二週間毎に食料を渡して間接的に支援を行った。


その後無職は糸柳の家を追い出された後は自転車の窃盗を行ったりし、糸柳に迷惑を掛けることになり、また糸柳の家に警察と一緒に戻ってき、僕の不安はさらに増大する。


次の日無職は携帯を持たされたが、この時点で無職はかなりおかしくなっていた。
自分では何も判断できなくなり、みんなのアドバイスをすべて鵜呑みにする状態になり、話がループし、変な笑いをしていた。
この時点で関係者は少し参っていたので、都内の打ち合わせ終わりで新宿のマクドナルドで合流し、バトンタッチした。
いろいろ本人が話してはいたが、なんかいろいろと原因となるものが見つかった感じがした。

次の日も彼は引き続きおかしく、その時にカバンに入れていたノートパソコンをカバンごと床に乱暴に落としたのが原因で故障させてしまう。渋谷のマクドナルドでノートパソコンを使う学生に拾われた無職は、新宿のマクドナルドで自分のノートパソコンを破壊してしまう因果な結果となってしまう。
その際に誕生日を確認するふりして、免許証から本籍地や住所を暗記して、NTTの番号案内を使って親元を探したが、そこには既に親は居なかった。
次の日は他の人間が迎えに来ると言うので6000円を渡し、雨が降ってきたので傘を購入したが、次の日誰も来なくなり、都内からは居なくなり、買い与えた携帯がなぜか静岡で発見される。


その間も保護観察官とは連絡を取り合ったが、保護観察官は見捨てろと言うので少し説教した。


無職はいつも自分で病気だと言っていた。
保護観察官にそれを伝えると、「そもそも病気の人間は保護観察処分にならない」と言われたので理解したが、無職は本当は病気ではないかと思う。
糸柳が自分で公開するように入院出来るほどわかりやすいなら、対応可能かもしれないが、少し朴訥な青年は見た感じ普通なので、普通病気であるならそのワイルドカードを切り上手く立ち回れるけど、彼はその病気というカードを切っても何も効果を発揮しなかった様で、自分だけが苦しくなる病気というアイテムを所持したままになっている。おまけにアイテムを上手に使いこなすことも出来ずにヤキモキしているのは誰の目にもわかった。
しかもプライドも高いので、自分の現実を受け入れることも出来ず、現実と向き合わせようとするとおかしな発言を繰り返し逃げるの繰り返しなので、みんなからは見捨てろと言われるのはある意味仕方がないと思う。


最終的には早朝、中野の知人宅に訪れ、その後保護観察官からの令状でやって来た警察官に連行される。


要約すると糸柳家の猫はかわいい。