権利って金額の問題じゃない

閉店間際に本屋に本を取りに行った。


前に並んでる男の人が購入した本を店員さんが紙袋に入れてたんだけど、
重みがあるらしく、紙袋を2重にして欲しいとお客さんからの要望で紙袋を2重にしたところ、
少し雑で気に入らないらしく、すごく文句を言ってた。


少し店員さんがムッとしたので火に油を注ぐ展開になってしまう。
これは店員さんが悪いけど、次の瞬間に男の人が対応が気に入らないから返品と大騒ぎしだした。
おまけにこっちは1万5千円払ったんだからとも言ってた。


返品とは関係ないだろと思って見てたけど、お客さんの気持ちもわかる。
高い買い物して雑にされたら(雑とは思わなかったけど)、気に入らない。
でも、仮に百歩いや千歩譲って、紙袋の入れ方が悪かったとしても、そんなに大騒ぎすることはないと思う。
紙袋の入れ方が納得がいかないなら、少し残念だけど、店員さんにこうして欲しいって出来るように伝えることはできないのだろうか。


月並みだけど、お店からしたらお客様は神様だし、立場上お客さんに強く出れない。
だからといって、お客様はお金を払ってるだけで本当に神様ではないし、神様はそんなことでは切れないと思う。
1万5千円は書籍の代金であって、あなたの無茶までは販売していないし優しさもカルシウムも足りない。


お店はサービスとか顧客満足度の向上は必要だし、いろいろと反省しないといけないし、今回の様にちょっとしたことで注文した商品を返されることもある。
だからと言ってお客さんはそこを逆手に取って、気に入らないからって返品とかって大騒ぎするのは少し違うと思う。
自分のお客さんとしての権利を行使する前に、狭い店で後ろに人が並んでるのに切れてるのはどうなんだろう。
自分が正ければ自分の後ろに人を並ばせてることは平気なのだろうか。
いくら払ったからって偉くなるわけないし、たくさん払って良い思いしたけりゃ、1万5千円じゃ足りないだろ。
お金を何円払ったからって考えは危険で下品だ。


って考えながらやり取りを後ろで見てたけど、とても悲しくなった。
権利ってなんだろうと思う。
権利って簡単に行使できないと思うんだけど。
だから権利は取り扱い難しいのに。